2009年12月18日

2009年の出版界10大(重大)ニュース

1.『1Q84』224万部、予約でベストセラーに
2.出版業界の再編加速、大日本印刷が主導で
3.グーグル検索和解問題で論議、日本は対象外に
4.アマゾン・ジャパンの市場拡大顕著に
5.週刊新潮』誤報問題、問われるジャーナリズムのあり方
6.09年も休刊誌相次ぐ、老舗・看板雑誌も
7.責任販売制で多様な展開、35ブックスの新たな試み
8.JPIC読書調査、子どもゆめ基金廃止で反対集会
9.民主党が政権に、政権交代本、鳩山・小沢本も
10.太宰・清張生誕百年、関連書をはじめ多数な企画も

ちょっと遅めのアップですが。

2009年12月15日

出版年鑑2010編集開始と出版点数概況

12月15日より『出版年鑑2010』名簿編掲載用のデータをメールで送付中です。(なおタイトルが2009のままになっておりました。失礼いたしました。)
お手元に届きましたらお手数ですがご確認・ご返送ください。
12月頭にははがきでの送付も行っておりますが、データの返信はメールでも受け付けております。はがきで届いてEMAILの送信をご希望いただいた方にも本日より送信しております。送付希望がありましたらsnews@snews.netまでご連絡ください。
雑誌や支社が多い出版社の方には封書でお送りしますので今しばらくお待ちください。
ご協力よろしくお願いいたします。

なお、今回もアンケートには参考までに2009年の出版点数などをお聞きしております。当社の書籍データと比較して統計の整合性を保つためなのでご協力ください。
現在のところの統計は、
2009.1 5294
2009.2 6036
2009.3 8665
2009.4 7523
2009.5 6076
2009.6 7134
2009.7 7082
2009.8 5820
2009.9 6060
2009.10 6381
2009.11 5735
2009.12 1116
all 72922
まだ12月2週目までのデータなので少ないです。

上位10社
講談社 2308
学研 1231
角川書店/発売・角川グループパブリッシング(発売) 1142
小学館 999
PHP研究所 905
集英社 800
ハーレクイン 715
新潮社 618
岩波書店 590
成美堂出版 572
12/10到着データ分時点。

2009年12月11日

装幀という仕事 貝原浩--佐藤英之 2009年12月中旬号

佐藤英之(批評社代表)
貝原さんにお会いしたのは、1980年の暮れの頃、パロル舎の石渡社長が本郷に連れて来られたのが始まりで、真っ赤なブレザーにジーパン姿で、骨太の体格によく似合っていた。フランス帰りで一見派手な格好をしていたが、繊細なタッチで描かれた油絵を見ているとこの人の何処にそんな才能が隠されているのか不思議でならなかった。さっそく装幀をお願いしたのが『批評精神』の創刊号で、これは5巻でお終いになり『合本批評精神』」として纏めることにした。その頃、貝原さんは西荻窪の踊りのお師匠さんの二階に仕事場を間借りしていて、天井から色とりどりの和服がぶら下がっている中を縫うようにして二階に上がるのだが、眼の前がこけし屋というレストランでそこの喫茶室でよく打ち合わせをした。貝原さんが版下の色指定を説明していると、ポロリとイラストの欠片が剥がれて床に落ちてしまった。すると彼はその欠片を拾って、一瞬の迷いもなく版下に貼り付けた後で、「これでもいいか」と言っていた。これは『むくの木の詩』という本の装幀で、2色でありながら紙の色を計算して4色にも見える装幀をしてくれた。自分でも「これは秀逸だ」と言っていたくらいだから、出来上がりは予想した以上によくできていたのだと思う。貝原さんの装幀は、装幀というよりも絵に近い。一時、和筆に凝っていた時期があって、「貝原さん、今回は筆ではなくてペンか鉛筆でお願いできますか」と言ったら、「そこまで言うか」と言われてしまった。

2009年12月 3日

漫画原稿の売却

漫画原稿紛失で雷句誠氏が試しにオークションに出して原画の1点の値段(価値)を算出したという話題は記憶に新しい話ですが(あの件で生原稿の価値が一層貴重なものになったと思われます)、漫画原稿の価値というところで気になることが。
今でこそ電子書籍系のコミックの作家をしてらっしゃる黒岩よしひろ氏がこのようなエントリを。
原稿売りたし
原稿売りたし2
(漫画原稿の価値がそれを担保・提供物として資金を入手するはありなんだろうか?昔小説家が原稿を担保にお金を借りたという逸話は耳にしたことはありますが。)

彼が最後に漫画を描いていたのがあの突如倒産・廃刊になったガンボ。で原作を書いていらっしゃった方のblogでの反応。(3巻は心待ちにしているのですが、デジマが倒産して2巻が出ないとわかったときのショックたるや・・・)
「緊急告知」
出版社としては原稿は返却しないと、というのは当然のような気もしますが、
当然著作権は移動するわけではないので出版する権利が買える訳でもなく(?)、これから使用する・提供する原版やコレクターアイテムになるのだとは思いますが。
原作が別の漫画の場合、原作者の了解無しに原稿が売られたりすることはないとは思いますが。

特に売りに出すという3作が思い出深いので、ちょっと目が離せません。

追記
「仮定の話で恐縮ですが」
どういうことか直接聞いてみる(メール含む、原作者だからこそ聞ける)ほうが良いような気がします。やはり3巻出すためのPR兼ね?

・やはり雷句誠氏も何か起きてるらしいhttp://88552772.at.webry.info/200912/article_2.html

2009年11月11日

装幀という仕事 貝原浩--木村まき 2009年11月中旬号

木村まき(元編集者)
 遠目でもわかる。イロが、カタチが「貝原だぁ」と主張している。においが漂うどころではない。もちろん、引き出しは沢山あるのだが。
 さて落合恵子著『こころの居場所』いかがですか。淡路町画廊での個展で、我が家に連れて帰りたいと思ったウツギの絵がカバー。一面に咲いているが静謐な世界。貝原さん自らこの作品を選んで仕上げた。手触りのよい用紙で、落合さん提唱の私権の思想と行動が心の奥まで届く。私が貝原さんに装幀を初めて依頼した本であり、本書を皮切りに、社では貝原装幀本が、続々ととめどなく誕生。
 木村亨の『追悼本』と『全発言』。追悼本カバーと表紙には、すぐにはそれと気づかぬよう、人権の文字を大きく筆で書き、デザイン化してある心にくさ。カバーの肖像画は木村を偲ぶ会を開くにあたり描いていただいた絵を加工したもの。会には貝原画伯も出席。司会者の紹介に、黒いTシャツ姿でのっそり立ち、おじぎした。まさに含羞の人。
 ぶ厚く重い『全発言』。渾身の装幀と本文デザインで支えきった。表紙のインパクト性は言わないでおこう。手に取りご自身の目でどうぞ。カバー写真は、木村が愛妻にだけ見せてくれた表情。
 依頼から刊行まで、酒はつきもの。一献で済むはずもなく。ああなつかしや。
 装幀については語り尽くせない。貝原浩。色使いの名人。つまり色男なんだね。金と力は――?

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