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装幀という仕事 貝原浩--名取弘文 2008年7月中旬号

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左上から『おもしろ学校開校記念日』(有斐閣)1984年刊、『教室から世界へ飛びたとう』(筑摩書房)1987年刊、『こどものけんり』(雲母書房)1996年刊、『教師という快楽』(雲母書房)1997年刊、『ナトセンのこれが教師だ』(雲母書房)2005年刊

名取弘文(おもしろ学校理事長・元小学校教員)
 小学校の教員になり、五段階相対評価はおかしい。知能テストは差別的だなどの闘いを展開していたのですが、校庭の隅に畑を作ってキュウリやトマトを育てているうちに、モノ作りをもとにした授業がおもしろそうだと気付きました。そこで家庭科の専科の教員になったのですが、これにハマりました。
 この授業の記録を「おもしろ学校」のシリーズとして出版するのですが、画伯と呼ばれていて、いつも陽気な酒を呑んでいる貝原に装幀をお願いしたのです。できてきたのが『おもしろ学校開校記念日』。校舎の屋根に乗り、皿と箸を持って踊っている絵です。私の似顔もそっくり。教育書というと、くそまじめ、りくつだらけ、つまらないが相場ですが、「おもしろ学校」シリーズは、軽はずみ、オリジナル、受けがいい。ぴったりの装幀です。
 『教室から世界へ飛びたとう』では色彩がおちついていますが、こどもの表情がいきいきしてて、これもいい。貝原の字も味がある。
 『こどものけんり』は明るい色で踊っているこどもがおおぜい。こどもの世界はこうであって欲しいと貝原も望んでいるのです。『教師という快楽』で泣いているのはご幼少の頃の画伯でしょう。『ナトセンのこれが教師だ』は一変して、幾何学的なデザインで渋い。(最後の仕事になってしまった!)
 打合せや注文は一度もしなかったのに、私の言いたいことをピタリと描いてくれました。